アメリカ的マネジメントを実践すればどうなるかの20年にわたる実証実験・・・・をしたようなもの。
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元幹部たちが口を揃えるのが、'95年に出井伸之氏が社長に就任して以降、社内の雰囲気が一変したということだ。
出井氏の経営方針に元幹部たちは一様に違和感を持ったが、出井氏が後継会長に据え、その後に社長の座も託したストリンガー氏によって、ソニーの凋落は決定的なものになった。
出井氏とストリンガー氏、2代にわたる経営トップの暴走が許されたのはなぜか。そこには「社外取締役」という歪な構造がある。現在、ソニーの取締役は総勢13名。そのうちの実に10名が外部からの選任なのだ。
社外取締役たちを仲間にしてしまえば、トップの座は安泰なのです
その結果、出井-ストリンガー体制は長期政権となり、将来有望なエレクトロニクスの芽が摘み取られていった。
ソニーは出井社長時代から米国型のマネージメントに切り替え、コンサルタントを重用して成果主義を全面導入し、さらにEVAによって各事業を厳密に評価するようになりました。その結果、短期的な利益ばかりを求めるようになり、ソニーらしい商品が生まれなくなったのです」
ジャパン・アズ・ナンバーワンの象徴だった。オーディオ・ビジュアルの技術で人々を魅了し、次々と世界を変えていった...
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