ユーザー数が落ち込んでいることをアピールするのは、ごく一部の例外があるが、最低最悪のマーケティング戦術であり最強のモラルダウン戦術。
貧すれば鈍するってところかな?



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拙著『管理職入門』東洋経済1992年(福田永一のペンネーム使用)より・・・

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二 危機感をあおるより希望を持たせよ


管理職論によく見られるもうひとつの現象は、激動の時代を強調し、危機を訴え、危機感を持てと論じていることである。
また、危機感こそが、問題意識を向上させ、やる気と行動力を高め、創造力を生む効果的な要因としているのである。
・・・中略・・・ 
危機感は、本当にやる気や創造力を高める要因なのであろうか。
確かに、10年、20年と存続発展してきた会社には深刻な危機がきっかけとなって素晴らしい行動、成果を生んだエピソードがいくつも転がっている。
しかし、危機感による行動は、瞬発力に優れていても持続力に欠けるきらいがある。
なによりも危機の連呼、危機感の継続的な高揚は、真面目な人間を疲弊させ、それ以外の者を危機慣れによる危機不感症に追い込む危険が大である。

人が会社のために心底一生懸命になり、やる気を発揮し、知力、体力の限りを尽くすのは、自らの一度しかない人生を託すにたる将来展望と可能性を会社が持ち、現実にそれへ向かって着実に進んでいっているか否か、自分もその担い手の一人と見なされ、その活躍を期待されているか否かである。
それがあればこそ時代の変化に敏感となり、危機にも逃げず怯まず、全力を尽くし、危機も一層の発展、新たな世界へのスプリングボードとなるのである。
さもなくば危機の強調は不信と動揺を生むのみである。
ここに、本書では、いかなる時も希望の創造、追求こそが管理職のとるべき姿勢の根本であり、危機の動機付け利用は安直にして危険にすぎるものであるとの前提で議論を進める。