驚いた。これは、佐世保のジャパネットタカタや熊本のドモホルンリンクルの再春館製薬など、通信販売の雄を生んだ、その地域の女性が、通信販売での電話応対に最もすぐれた資質を持っているとされる地域と見事に一致する・・・

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九州の西海岸佐賀県唐津市から伊万里市、長崎県佐世保市あたりまでの人達は、「らす」という言葉を使うのです。・・・福岡県の大牟田市あたりから熊本県にかけて使うようになります

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金尾 敏郎

◆「らす民族」をご存知ですか◆
全国に伺っていると、様々な地域性や言葉との出会いがあります。九州の西海岸佐賀県唐津市から伊万里市、長崎県佐世保市あたりまでの人達は、「らす」という言葉を使うのです。「言うとらす」「しとらす」、立場の上下も関係なく「言っておられる」「しておられる」。そう、京・大阪の「言うてはる」「してはる」とほぼ同じ使い方です。小さな子供が、「犬が歩いとらす」と言っているのを聞いたこともあります。奥ゆかしいですね。思わず頬が緩みました。

これは、会話の中で人間関係を円滑にする緩衝材のようなものであり、それが地域生活に定着しているのです。この「らす」も海岸線を下って、長崎市内に入ると使いませんし、佐賀県内でも内陸部では使いません。ところが、福岡県の大牟田市あたりから熊本県にかけて使うようになります。先日、島原の人達もよく使うことに気が付きました。方言は文化です。大切にしなくてはなりません。皆が「言っちゃって」「しちゃって」などと言い出したら終わりですね。

次回は、静岡、山梨、長野にかけて「生息」する「ずら民族」について語ってみたいと思います。(写真は島原城。島原市は観光、グルメ、温泉と、日帰りをするにはもったいない処です。)